20/07/2002

週末山に行ってきました。隣町まで車で行って、そこから観光チックな登山鉄道に乗り換えること45分。こりゃ大丈夫なんだろうか?というような急勾配の断崖絶壁を登っていく電車に揺られ頂上に到着。途中ホストファミリーのおじさんがどう頑張って見ても崖にしか見えない絶壁を指さして「しのー、あそこに道があるだろう。あの道を通ってうちの息子達は高校生のとき自転車で山登りしたんだよー。」と言ってました。えー?!あれ獣道かと思ったよ!人間が通るのか?!自転車で?!ほんとゲルマン民族は強いなあ。

電車から見たレマン湖。すげーまじ私こんなところにいるよ!自分のあまりの健全ぶりに驚いてしまいます。この電車は一時間半に一本で私が帰った7時の電車が終電だったので、売店のお姉ちゃんや展望レストランのコックさんなんかも一緒に帰りました。みんな電車の運転手と顔見知りらしくて運転手がはしゃぐはしゃぐ。彼は一生この単線電車を運転し続けるのでしょうか。まあ楽しそうだからいいんだろうけれど。この運ちゃんはそのほかにも客全員と握手するとか超陽気でした。降りるときも手を振ってくれたし。後電車で一緒になった山登りの帰りっぽいじいちゃんは私に投げキッスまでしてくれました。たぶん私のことをがきんちょだと思ってやってるんでしょうが、それにしてもこいつらは楽しげだなあ。
私の乗った電車。小さく見えるのがそうです。まるでハイジの世界。意外と高いところまで家があったのですが、農家じゃなきゃ何してる人たちなんだろうか。この人達は「空気がいい」とか「スキーが好き」とかだけで車で1時間以上かかる所から通いかねない人種なので、会社員とかなのかもしれない。こう見るとなだらかですが、実は超急勾配。後電車にはなぜかマーモットとかいうネズミの一種のキャラ絵が描いてありました。このマーモットがこの山のシンボルらしく、頂上でなぜかマーモットを飼ってるのですが、柵に掛けてある表示を見てホストファミリーが「しの!このマーモットはヒマラヤから来たって書いてあるね!」と騒いでいたので一体なぜシンボルなのだかわかりません。でも奴らは楽しそうだったのでこれでいいんだと思います。
絶景。あまりにも絶景だと笑いそうになるということがわかりました。山々の間から見える湖。ちなみに山には柵なんてありません。落ちたら落ちっぱなし。そんなところも大味なスイス人ならでは。標高2000メートルとかなのに山の上をパラグライダーがばんばん飛んでいました。どこから乗ってどうやって着くんだろう。ここら辺に降りたら確実に崖しかありません。つうかまあパラグライダーってどうやって乗るんだか知らないんですけれど。後標高高いとすげー寒い。なのに太陽はがんがん照りつけてきます。
山に咲いていた花。頂上にはなぜかミニ植物園があり、山の花々が名前の書いてあるプレートを添えて咲いてました。アメリカ人っぽい観光客が必死で写真を撮ってたのですが、被写体はどう考えてもショボい苔にちっこい花が付いてるだけのブツだったのでアメリカ人はやっぱ謎。植物園のおっちゃんは私に日本人か?日本人か?と尋ね、うん、と言うとカメラを持ってきて「ミノルタ!ミノルタ!日本から来たミノルタ!」と叫んでいました。ここの人たちはみんなやたらと陽気だなあ。山って酸素が薄いからハイにでもなるんだろうか。



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