18/07/2002

クラスのみんなが「きっと彼がベネズエラ人のおばちゃん(3人の子持ち)の次に年上なんだろう。」と信じて疑わず、「君は年上なんだから、代表として○○してよー。」などというひどい扱いを受け続けていたイタリア人のジョゼッペ(また名前もすごい)がまだ27歳だということが発覚しました。「当ててみてよ。」とほくそ笑むジョゼッペにみんなが口々に「35歳。」「33歳。」などと言ったので、ジョゼッペはちょっとへこんでいました。でも「私26歳だよ。」と私が言っても「えーそりゃありえない。10代だと思ってた。」みたいなことを言ってジョゼッペは最後まで私の歳を信じてくれませんでした。イタリア人はやたらと老けている説急浮上。後今日とうとうスペイン人萌え男子オマール(よく考えるとすごい名前だ)が「高校出たらパソコン関係の学校に行きたい。」と言いやがりました。オマールパソヲタ説はかなり確定的です。経済とかチャラめの勉強してほしかったけど、まあスペインの代アニみたいなところに行きたがらなかっただけマシなんだと自分に言い聞かせています。

帰り道、初心者クラスに入ったというニュースを聞いたきり会えなかった唯一気が合いそうと思っていた日本人の女の子(「米の食べ過ぎで太ったよー。」と言っていた子です)に会いました。彼女のクラスはクラスのリーダー格のコロンビア人(29歳)を筆頭に授業をなめくさっており、テキストは開かない、飽きてくるとどこからか風船を出してきてふくらます、しかもその風船をつい放してしまい教室を風船が飛び交う、聞き取り問題のバックグラウンドミュージックがちょっとノリがいいと全員で踊り出す、まだ出会って一週間だというのに「今日はクラス全員でディスコ行こうぜー!」と大騒ぎする、などとおもしろエピソードてんこもりでした。これからの台風の目はダークホースのコロンビア人だ!彼女は「なんだよあいつらー!金払ってスイスくんだりまできてさぼってどうすんだよー。さんまのからくりテレビのおもしろ外人のコーナーに売り飛ばすぞ!」と怒っていましたが、まあいい経験なのでそのクラスでもうしばらく頑張ってほしいなあと心から思います。

17/07/2002

今日声をかけてくれたクラスの外人さんたちとご飯を食べて来たのですが、イギリス人で旦那さんの仕事の都合でこっちに来てると思ってた白人の女の人が(しかも今妊娠中)実は南アフリカ人でした。そんな南アフリカ人に対してドイツ人の女の子が無邪気に「黒人が貧しいってことはまだ奴隷制度が残ってるってこと?」(フランス語が下手なため、婉曲表現がまだ誰もできません)と聞いたものだからさあ大変。何そんなデリケートなとこに触れること聞いてんだよ!と思う私を後目にたどたどしい南アフリカの黒人についての話が延々始まってしまいました。そんな危険な香りのする昼休みだったのですが、一緒にご飯を食べたメンツにたまたまスペイン人のかわいいオマールくんがいました。食事が終わって授業がなかったのでみんなどうするのー?という流れになったときに、当然私はメールチェックがしたいので「PC室に行くー。」と言ったらオマールくんも「僕もー。」と言い出しました。オマールくんもメールなんかを送りたいのか!と思ったのですが、二人でPC室に向かう道すがら、どうも授業専用で今解放されていない新型パソコンがずらりと並ぶ新しいPC室を見てオマールくんが「すげー!あんなにこんなだよ!」(彼はフランス語で『薄い』がわからなかったもよう)と身振り手振りで興奮するオマールくん。あれ、オマールくんなんでそんなにパソコンに興奮するの?と思いながらも私も「薄いねー。」と言ったのですが、これは序章にしかすぎませんでした。PC室に着くやいなや、ホットメールチェックしかしていない他の学生を後目にさっさと発音チェックソフトしか入っていないMacに向かうオマールくん。しかも私が電源の入っていないWindowsに手間取っているとてきぱきと「ここスイッチだから勝手にスイッチ入れちゃえ!そんでパスワード聞かれたら『取り消し』の方をクリックするとログインできるぞ!」と身振り手振りで素早い指示を出すオマールくん。自分はがんがんMacをログインして他の学生達が結局作動の仕方をわからずもたもたしているソフトをさっさと動かすオマールくん。あれ?!私の中でのオマールくんのイメージはこう…なんつうのかしら、高校が終わったらみんなでサッカーして彼女と帰る、みたいな健全イメージだったんだけど、あれ?もしかしてオマールくんパソヲタ?!オマールくん17歳の若さにしてパソヲタ?!ラテン民族なのにパソヲタ?!とまあ彼のおかげでメールが送れたもののちょっとショッキングな放課後でした。オマールくんのサイトとかあったら切ないからそういう話はこれから絶対にしないようにしようと思います。「オマールのほーむぺーじ」みたいなノリのスペイン語のサイトなんて見せられたら私は立ち直れそうにありません。後帰りの電車で一緒になったオーストラリア人(人種的には中国人)の女の人に「しの、今のクラス大丈夫?楽しい?」と真剣に心配されました。「いや、この怒ってる顔、地顔だから。」ってフランス語はおろか英語でもなんて言うか分からず「へいきだよー。たのしいよー。」としか言えませんでした。たくさんの人と接するとあまりいいことがないんじゃないかということをうっすら感じた一日でした。

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