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泪橋を越え山谷地区に入った矢先２秒で遭遇した、便利！路上生活セット！

山谷地区に入って僅か10秒後に出会った山谷人。好調にも度がある出だしに一同困惑！

山谷の平和を守る交番！受付にあった「タバコありません」の張り紙に一同卒倒！交番の横には水飲み場！

山谷最速！日雇いカー！

山谷小学校大運動会は赤組682点白組76点の大圧差！日教組の意図的なチーム分け万歳！

運動会のブラスバンド演奏に合わせコンビニ感覚で指揮を執る山谷人

木陰で競馬予想中！当たったら奢ってくださいね！

山谷堀公園は自然の宝庫！木の実取り放題！

ちょっと分かりづらいけど、中央に睡眠中の山谷人が！

「いつでもどこでも寝られる」これさえ身につければあなたも山谷人！

今回のベストショット！全方向から見て完璧な１コマ。

山谷人の標準家屋は高級マンションの眼前に！

※賛美歌とダンシング・クイーンが平行して流れ、店の前に平気で布団を敷き酒盛りが行われている山谷商店街はあまりにもヤバかったんで写真撮影できませんでした

日本取材のついでにと日本古来の文化「TAKIDASI」の様子を興味本位で撮影する白人クルー（中央）と、
「俺が三億当たったらお前ら一生養ったる」と何回も繰り返し言い続ける山谷人（左）

〜 Fin 〜

あとがき　2005/5/13

　山谷冒険から二年。
　同行したZ・Pさん、K・Tさんは今は既に亡く、僕のみが後ろ髪を気にしながら、”あいつ”に怯えながら、か細い生を送っている。今思えば、何故あんなことをしてしまったのか……。何故、あんな部屋に入ってしまったのか……。何故、面白半分にお札などを剥がしてしまったのか……。後悔しても始まらない、と余人は言うが、悔やんでも悔やみきれない。
　最近、夢に”あいつ”の影がちらつくようになった。
　ある夜、K・Tさんが錯乱した様子で電話をかけてきた。
「”あいつ”だ！ あいつが毎晩毎晩少しずつ近づいてくるんだ！ なんでお前のところに行かないんだ！ なんで俺なんだ！」
　翌朝、K・Tさんは後ろ髪を頭皮ごと毟り取られた状態で、駅の公衆トイレの個室で死体となって発見された。発見したのは、始発発車前に清掃に来た掃除夫だった。終電後の清掃をした別の掃除夫は、そのような人は見なかった、と言っている。K・Tさんはどうやって閉鎖されている駅の公衆トイレに入ったのか、また、どうして、そんなところに行ったのか。何も明らかにはなっていない。ただ、K・Tさんがいた個室の鍵は開いており、他の個室の鍵は何故か全て閉まっていた、ということだけが僕に伝えられた。