Layer.affineBlend

機能/意味
アフィン変換重ね合わせ
タイプ
Layerクラスのメソッド
構文
affineBlend(src, sleft, stop, swidth, sheight, affine, A, B, C, D, E, F, opa=255, mode=stNearest, hda=true)
引数
src  重ね合わせ元のレイヤオブジェクトを指定します。
sleft  重ね合わせる矩形の左端位置を ( 重ね合わせ元レイヤの画像位置における ) ピクセル単位で指定します。
stop  重ね合わせる矩形の上端位置を ( 重ね合わせ元レイヤの画像位置における ) ピクセル単位で指定します。
swidth  重ね合わせる矩形の横幅を ( 重ね合わせ元レイヤの画像位置における ) ピクセル単位で指定します。
sheight  重ね合わせる矩形の縦幅を ( 重ね合わせ元レイヤの画像位置における ) ピクセル単位で指定します。
affine  続く6つの引数 (A 〜 F パラメータ)をどのように扱うかを指定します。
 真を指定すると、6つのパラメータはそれぞれ以下のように解釈されます。
A : 2Dアフィン変換行列の a
B : 2Dアフィン変換行列の b
C : 2Dアフィン変換行列の c
D : 2Dアフィン変換行列の d
E : 2Dアフィン変換行列の tx
F : 2Dアフィン変換行列の ty

 アフィン変換により、重ね合わせ元の画像位置 (x, y) ( ただし、重ね合わせ元矩形の左上隅を (0, 0) とする ) は以下の式により、重ね合わせ先の画像位置 (x', y')に変換されます。
x' = a*x + c*y + tx
y' = b*x + d*y + ty

 偽を指定すると、6つのパラメータはそれぞれ以下のように解釈されます。
A : コピー元矩形の左上隅の点の、コピー先での画像位置における X 座標位置(x0)
B : コピー元矩形の左上隅の点の、コピー先での画像位置における Y 座標位置(y0)
C : コピー元矩形の右上隅の点の、コピー先での画像位置における X 座標位置(x1)
D : コピー元矩形の右上隅の点の、コピー先での画像位置における Y 座標位置(y1)
E : コピー元矩形の左下隅の点の、コピー先での画像位置における X 座標位置(x2)
F : コピー元矩形の左下隅の点の、コピー先での画像位置における Y 座標位置(y2)

 偽を指定した場合、重ね合わせ元の右下隅に対応する、重ね合わせ先位置(x3, y3)は自動的に以下の式によって計算されます。
x3 = x1 - x0 + x2
y3 = y1 - y0 + y2
A  A パラメータです。affine 引数によって解釈が変わります。
B  B パラメータです。affine 引数によって解釈が変わります。
C  C パラメータです。affine 引数によって解釈が変わります。
D  D パラメータです。affine 引数によって解釈が変わります。
E  E パラメータです。affine 引数によって解釈が変わります。
F  F パラメータです。affine 引数によって解釈が変わります。
opa  重ね合わせの不透明度 ( 0 〜 255 ) を指定します。
mode  アフィン変換のモードを指定します。
stNearest : 最近傍点法が用いられます
stFastLinear : 低精度の線形補間が用いられます(未実装)
stLinear : 線形補間が用いられます(未実装)
stCubic : 3次元補間が用いられます(未実装)
 速度は ntNearest > stFastLinear > stLinear > stCubis の順に高速ですが、画質は速度が 早ければ早いモードほど低画質になります。
hda  重ね合わせ先が dfMain の時に、重ね合わせ先の透明度を保存するかどうかを指定します。
 真を指定すると 重ね合わせ先の透明度は保護されます。
 偽を指定すると、重ね合わせ先の透明度は破壊されますが、真を指定したときよりも高速な アルゴリズムが選択されます。
 とくにレイヤタイプが ltCoverRect のレイヤが重ね合わせ先の場合は透明度は関係ないので 偽を指定するとよいでしょう。
戻り値
なし (void)
説明
 指定された重ね合わせ元レイヤの矩形を、重ね合わせ先 ( メソッドを実行するレイヤ ) に アフィン変換を行いながら重ね合わせます。
 アフィン変換については Layer.affineCopy も参照してください。
 現バージョンでは mode には stNearest のみ指定できます。
 重ね合わせ元のレイヤの Layer.face プロパティは無視されますが、Layer.affinePile と異な り、重ね合わせ元のレイヤの不透明度は無視されます ( 常に完全に不透明であると見なされます )。  重ね合わされる画像は、重ね合わせ先の ( メソッドを実行する ) レイ ヤの Layer.face プロパティの値によって変わります。
dfBoth : 重ね合わせ先の不透明度を考慮した重ね合わせが行われます
dfMain : 重ね合わせ先の不透明度を無視した重ね合わせが行われます
dfMask : できません ( 例外が発生します )
dfProvince : できません ( 例外が発生します )