背景を表示しよう

 背景というのは、要するに文字と前景の後ろに表示されるヤツです。KAG では、(デフォルトでは) 640×480 のサイズの画像を背景として読み込みます。

 ためしに、なにか表示させたい 640×480 の画像を bgimage フォルダにおいてみてください。この画像を bg0.jpg であるとします。KAG の LZH ファイルにはこの画像は入っていないので、適当にどこかから持ってきてくださいね(^^)
 そして、文字を表示しよう で使用したシナリオを、以下のように変えてみます。

[image storage="bg0" page=fore layer=base]
[wait time=200]
*start|スタート
[cm]
こんにちは。

 ここで image というタグを使用して、bg0.jpg を表ページの背景レイヤに読み込んでいます。
 image タグの storage 属性で指定したファイルを読み込むのですが、拡張子は省略できます。勝手に KAG が探してきます(^^)

 とりあえず実行してみてください。

BG_Displayed.jpg
背景を表示した

 で、「表ページ」「背景レイヤ」ってなに?ってことになるのですが・・・


Note
 Config.tjs の scWidth および scHeight で、画面サイズに 640x480 以外の画面サイズを指定した場合は、もちろんその画像サイズに合った背景画像を指定してください。

KAG のレイヤ構成

 KAG というか吉里吉里は、画面はすべて「レイヤ」と呼ばれるものを重ね合わせて構成されます ( Photoshop 等のレイヤーと似ています; レイヤーをレイヤと書くのは作者のクセ )。


 たとえば、以下のような表示になっていたとすると・・・


Layers.jpg
表示例


 レイヤ構成は以下のようになっています。


LayersDesc.jpg
レイヤ構成


 KAG では、背景レイヤ base がまず一枚あって、一番奥(下)に表示されます。それより手前(上)に3枚の前景レイヤ 0 1 2 があります。さらにその手前(上)に2枚のメッセージレイヤがあります。すべての前景レイヤと、メッセージレイヤ 1 は初期状態では非表示です ( 非表示のレイヤは layopt タグで visible=true とすることで表示することができます。前景レイヤの場合は image タグでも表示することができます )。
 これと同じレイヤ構成が KAG では2組あって、それぞれ表ページ fore 、裏ページ back と呼ばれています。表ページは画面に表示されますが、裏ページは画面に表示することはできません。裏ページは、主にトランジション(画面切り替え)用に、画像を一時的においておくために使います。

 image タグの page 属性及び layer 属性で指定していたのは、それぞれ、表ページが裏ページか ( fore / back )、背景レイヤか前景レイヤか ( base / 0 / 1 / 2 )かを指定したわけです。


Note
 前景レイヤ 3 枚、メッセージレイヤ 2 枚という数は、Config.tjs のデフォルトの設定です。
 メッセージレイヤや前景レイヤの初期の枚数は Config.tjs の numCharacterLayers および numMessageLayers で指定できるほか、laycount タグで実行中に変更することもできます。


Note
 「背景」「前景」「表」「裏」はそれぞれ混乱の元となりやすいですが、page 属性に指定する fore は「表画面」を表すもので、「前景レイヤ」を表すものではありません。
 表ページか裏ページかは page 属性でそれぞれ fore, back で指定し、前景レイヤの場合は layer 属性に 0 1 2 ・・・を指定し、背景レイヤの場合は base を指定します。