2002.10.29  デストロイ

 結局のところ、僕たちはお互いを理解しようと躍起になるけど、そんなことは決して出来ないことにいつか気付いてしまう。どうしたって分かりあったフリをしあうことしか出来ないし、無闇に相手を理解しようとすると、かえって苦しみ、傷ついてしまう結果を生むことを知ってしまう。
  だけど、相手のことをどこまでも知りたい、という気持ちに収まりがつくことは無いし、いかに諦観でそれを塗り固めようと、奥底のところで嘘をつけないでいる。自分を誤魔化しきれないでいる。それは、すごく苦しい。諦めじゃ、癒されない痛みが襲う。
  そんな時、人は苦しみから開放されるために、自分なりの解釈、という名の仮の理解をし、無理矢理納得する。そうして、束の間の、虚飾まみれの安息を得る。

ソードブレイカー

 この作品をご存じだろうか。梅沢春人先生が描く、週間少年ジャンプで絶賛連載中のマンガである。同誌で、ヤンキーもの、成り上がりもの(?)を連載し、好評を博してきた先生が満を持して打ち出したのが、このソードブレイカーだ。この作品について多くを語ることは、この場では避けておこう。なぜなら、本文章は、ソードブレイカー紹介では無く、僕の絶望を吐露するためのものだからだ。
  ソードブレイカーは、突拍子も無いマンガである。絵、ストーリー、描写などのあらゆるファクターを用い、絶句、唖然、卒倒、えー!など、あらゆる過度なリアクションを、読む者に強要してくる。それは連載開始時からほぼトップギアで始まり、最高速度の限界はどこまで伸び、天井しらずにエスカレートしていた。しかし、まだマンガとして、作品として楽しめる範疇のオーバードライブではあった。無茶苦茶さを楽しむ、というマンガの読み方は古来より存在している。ソードブレイカーも、その一種だと思っていた。そう、今週号を読むまでは…。
 今週号の感想についてはいちご帝国が詳しいのでそちらを参照して頂こう。
 で、なんなのだ、今週のソードブレイカーは。なんなんだ、あれは。さっぱり分からない。全然解らない。マンガを読み始めて16年くらい経つが、ここまで分からないものは初めてだ。理解はもとより、解釈すらさせないとは何事なのだろう。僕は何も解らない、解ることが出来ない無能な人間だけれど、せめて分かったフリをしたり、自分なりの意味を見つけだすことで、たとえ儚く消え入りそうだとしても、希望を見つけだそうとしていた。その朧気な希望を、今週のソードブレイカーは粉々に打ち砕いてしまった。
「解釈すらさせないよ。絶望の淵で死にな」
  紙面からはそうした宣告が漂ってくるようだった。解らない。僕は、何も解ることが出来ない。



 

 

お・ま・け
全国のソードブレイカークラブのみなさんからのお便り

森下さんより
 こんばんは、森下です。ソードブレーカーどうもありがとうございます。衝撃でした。私見ですが、ソブレほど編集と作家の意図がわからない作品は無いんじゃないかと思います。梅沢の考えていることが全く読めません。何とか頑張って自分なりの解釈を見つけたいと思っています。アップしてくださった画像を見るにつけ、明日が楽しみでしかたありません。本当にありがとうございました。

 

真昼さんより
 いくらなんでもひどすぎる。
  物事には限度がある。梅沢先生のアシスタントや担当は何故こんな末期症状を放置しておくんですか。先週の「”輝く足”がはえたー!!!」や「龍に変形しやがった!!(擬音:ガパッ、 バサッ)」も相当笑ったんだけど、これはもう笑うとかいう次元の話ではない。やりすぎです。カバキどころじゃない。怒りすら覚えます。
 ファンタジーをやるなら鈴木央先生が描くべきなんだ。いつだったか読み切りで載った鈴木先生のファンタジーは素晴らしかった。なのに梅沢先生が既にソードブレイカーを連載しているせいで、鈴木先生は別ジャンルにまわるしかなかった。ああ。 または、ダイの大冒険みたいなのでもいいと思う。小学生のころはあれが大好きでし た。今ではさすがにどうかと思うけど、少年漫画としては正しい方向性でしょう。
  ソードブレイカーは何を狙っているのかさっぱりわかりません。
  僕は小学生の頃、独自のキャラを生み出しては友人のキャラと競うなどして遊んでいましたが、それは同じような行為をしている全国全世代の多くの皆さんと同じく、 ぶっちゃけ今見せられたら自殺したくなるような出来栄えだったわけですが、それよ りひどい。誰かあいつに絵の描き方を教えてやれよ。主人公や主要人物たちの造型が 気合の入ってない時のハンターハンターの背景よりひどいなんて、もう4作目の連載作家としてあるまじき存在でしょう。
 既に連載を持った作家が描く読み切りは、次の連載に向けて読者の反応を見て、良 さそうだったら連載決定、まずそうだったら中止するためにあるんじゃなかろうか。 だとしたら、梅沢先生が読み切りの時点で万人に「?」と思わせたソードブレイカーを、何故?
 または反応を見るためじゃないとしたら、いったい何のために読み切りで載せたの? それとも、え、もしかして支持した人がいたの?いや、僕はもちろん支持しますけど、少年たちは、お前ら、ほんとにあれでいいのか?
 どんな人種があのマンガを支持しているのかサッパリわかりません。まあ、僕や竹田君なんかは迷わず「Q4. 今後アニメにしてほしい作品を選んでください」にソードブレイカーを選ぶんでしょうけど。
 無頼男は単行本を買いましたけど、ソードブレイカーはつっこみどころが多すぎて、単行本で見たら笑い死にしかねませんので買う勇気が持てません。竹田君はぜひ買って死ねばいいと思いました。麻雀誘ってください。

 

 

 


2002.10.28  わんわん手書きダイアリー

 

 

 

 

 


2002.10.24  先日、四暗刻単騎(ダブル)に振り込んだ

 大霊界CGIで大絶賛更新中の「誰か俺の髪型を何とかしてくれ」のコーナーであるが、いやはや、髪をきちんと切るというのがここまで面倒くさいものであるとは思わなかった。今までは美容師なり床屋の老婆なりに、あー、半分くらい切って、と手にした本をめくりながら心ここにあらずな様子で指令するのみであり、そのせいでしばしば前髪が破綻したものの、何とか平和に日々を過ごしてはこれた。だがしかし、いざ格好良く髪を切らんと欲すれば、これはなんと難しいことであろうか。自分に似合う髪型は?したい髪型は?わからんよ。知ったこっちゃない。苦心煩悶である。世の女性諸氏や、(e)に代表されるスーパー高校生達は、このような難問、無理難題に果敢にも挑み、ズタボロになりながらも勝利し、到達し、頂上を制覇し、自国の旗を立て、やっとの上に格好良さ並びに栄光を獲得しているのだなあ、と思うと頭が下がる思いである。

 

フォームレス

>mameちゃん
>心霊スポットだったら、鈴が森処刑場(大森)がお手軽かと思います。都心に残る刑場跡として有名で、昔、火あぶりやはりつけで処刑が行われていた場所。首塚もあるよ。お寺の一角にあって、いろいろと注意事項が書かれているの。「面白半分にくると呪われるぞ」って。狭い場所なので探索もラクだよ。 その目の前に建っている建物では、しょっちゅう霊現象がおこるそうな。私は何度か行ったけれど、別にどうってことありませんでした。以上、今度麻雀したいです。

 そうそう、我々も鈴が森処刑場跡の、字面からして既に恐怖に支配されている空気をいたく気に入っておった。そこにまめお押しも加わったということで、記念すべき第一回ツアーの巡回地として選んだのでした!詳しい調査を進めてみるに、諸処刑跡の他に、何でも「首洗い井戸」なる、信じられないくらい怖いスポットがあるらしいので、当日は肩が重くなりながら取材を敢行したいと思います。心なし、既に重いけど。ちなみに、千住の辺りにある小塚原処刑場跡は、かのグレーゾーン・山谷に面していて、弱い人が行ったら高熱が出る領域に達している!麻雀はやろう。あやちゃんも見たい、と言っていたよ。僕は弱い弱い弱い弱い弱い強くなりたい弱い弱い。

 

あー、焼きたて!!ジャぱんは面白いなー。リンクを更新しました。

 

 


2002.10.22  何の花に例えられましょう

 僕がウェブの知り合いの中で一番「頭がおかしい」と思っている眞鍋さん(そのうち天皇を自称しだすレベル)が来月11/9にイベントをやるので宣伝しておくZe!



 

 


2002.10.18

>岩倉
眠い状況で書いたからなんだろうけど意味が分からなさすぎる

 僕も12時間熟睡後に読み返し、あまりの支離滅裂さにびっくりした。華倫変と司馬懿のことについて書きたかっただけなのに…。御迷惑おかけしました。削除。

と思ったけど別に削除するようなことじゃないと思ったので戻しておきます。支離滅裂な内容だから消す、って行動が支離滅裂だよ。どっちつかずな態度ばんざい。優柔不断ばんざい。

 

 


2002.10.17  幕張読破記念

 16日の日記でも書いたのだけれど、取材時に「死神」と名乗るのはあんまりなために、「死神留置場」の理念は残しつつ、公表するサイト名を、分かり易く広く受け入れられるものに変えようかとここ二、三日画策していた。しかしどういうわけか、きな臭いことに巻き込まれてしまったようで参った。途端に変えられなくなった。勘弁してほしい。げに恐ろしきはwwwである。だが一方で、こういうの久しぶりだなぁ、すごいなぁ、と軽い感心を覚えてもいる。
  何のことか分からない人もいると思うので説明すると、僕らの未満都市、テキスレにてナフ周辺が叩かれているのだ!
  昨日は事情によりネットをすることが出来なかったので、www毒気を浴びずに爽快な気分に包まれた良い1日だったのだが、今朝、会社来て見てみたら叩かれてるんだもん、びっくりですよ。気分台無しですよ。それ以前にナフ周辺って懐かしいなあ。久しく聞いてなかった。自分でタイプしてて赤面である。シニカルスナフキン(永久夏休み中)の管理人は、「ナフ周辺はコミュニティではなくトライブ」と言っていた。良く分からないが、なるほどなぁ、と思う。つうか俺はテキストサイトなんてやってるつもりは無いから、どうせ叩くなら三国志板で叩け!! ネットwatch板?…ふざけるな!!!
 三国志9の司馬懿のビジュアルが文官服から一変、甲冑姿となった。知謀の士として名を馳せ、曹操幕下で献策に従事した若かりし時と、魏の権力を掌握するに到った後年のイメージからすると文官姿がぴたりとはまっている。だが今回は、孔明と岐山・五丈原で闘ったときのイメージで絵を起こしたのだろう。つまり、魏軍総司令官・司馬懿仲達として登場するのだ。
  それにしても、最近、物事の起こるタイミングが全般的に凄い。示し合わせたかのように出来事が連続し、昨日も一昨日もタイミングに見初められ、あるいは見放され、色々凄いことになっていた。なかなか無いことになっていた。ああ、会話がそれた。それはサイトで書くことじゃない。つ・ま・り、僕はただ、ウェブを駆使し、華倫変のマンガに出てくる女の子の可愛さについて話をしたいだけなのであって、原宿にやってきた修学旅行生(中学生女子)に「ねえねえ華倫変って知ってる?最近久しぶりに短編集出したんだけどさぁ。ねぇねぇ」とニヤニヤしながら聞きたいのであって、中二が「知らなーい」と答えようものなら、こういうマンガなんだけどさぁと人気の無い所に連れ込んだ後に読ませ、中学生期特有の桃色好奇心を刺激し、大変なことにしてやりたいだけなのだ。そして「知ってるー」と答えた子とは友達になるのである。「21世紀は地方の時代」と言われる昨今、僕のこの行動は、中央と地方の大いなる架け橋となり、文化交流を活発化させ、地域格差を解消するに到り、後世で評価されるであろう。それが目的であるため、叩かれようが、どう呼ばれようが、瑣末なことなのだ。

 

 

 


2002.10.16  国家存亡の危機

 先日行われたチーム死神の会合時に「このサイト名では取材が困難なのではないだろうか、とさっき気付いたのだが、どう思う?」と意見を求めたところ、「当たり前じゃん。っていうか今更何言ってんの?」という顔をされ、僕は絶望の淵にたたされた。よくよく考えてみれば、それはそうだ。「死神留置場」などと書かれたアンケート用紙や名刺を渡したら、取材場所が場所なら即銃砲が鳴り響いてもおかしくは無いのである。ガラスコップを口に含まされ、その上で頬にハイキックを喰らってもおかしくは無いのである。恥ずかしながら僕は、つい一昨日までこのことに気付かなかった。なんてことだ…。


フォームレス

>まっつんさん
いくらなんでも屋根裏リスペクト過ぎると思います。

えーっ、確かに僕は屋根裏大好きですが、リスペクトは根本敬先生だけですよ!というか、僕にはあの人達ほど濃い何かは無いので、好きっていうのも、リスペクトっていうのもおこがましいです。憧憬を抱くのみです。まっつんさんにそう見えてしまったのなら、それは申し訳在りませんでした。なんか迷惑っぽいので、リンクはしません。

 

 


2002.10.15  あの日、吉祥寺は黄泉平坂だった。

 吉祥寺コスプレ大会取材完了。
 吉祥寺の街に現出した、「吉祥寺と王様とコスプレイヤー」という、「演歌歌手・山本譲二とUFO」の組み合わせに匹敵する意味の解らないセットは、その場に居る全ての人間の思考を麻痺させ、大胆な方向へとシフトチェンジさせマインドコントロールするのに充分だった。ある者は自分の住む街に突如として発生した蝕に混乱し、ある者は目当てのコスプレバンドに嬌声を挙げ続け、ある者はカメラの前で悠然とポーズを取り、麻草さんは口から涎を垂らす。
 全体としてのエネルギーは同一方向へ向いているのだが(その方向が何を指すのかはさっぱり分からなかったが)、個人個人は別の方向を向いている。てんでバラバラなのである。しかしながらカチッとした統一感に支配されてもいるのである。恍惚とするような世界だった。

 あまりの亜空間に耐えかね、麻草さんが奇声を発するところからイベントは始まる。写真は明日現像され、手元に来る。そこから僕は、あの日をまとめる作業に入ることになる。


心霊スポットツアー続報

 メモアカウントを取っていたのをすっかり忘れていたので、ここで心霊スポット情報を取り扱っていくことにした。ツアーの際は実況もするつもりである。

 

 


2002.10.11
 当サイトは横山光輝三国志サイトであるにも関わらず、「世界一いい曲は何かアンケート」に一晩で早くも20通あまりの投稿を頂きました。当サイトは横山光輝三国志サイトであるにも関わらず、まことに有り難いことです。
  現時点でのお答えは、特設ページにアップしてありますので、ご覧ください。特設ページは1日に何回か更新していきます。
  それでは、引き続きご協力お願い致します。

 

 


2002.10.11  elephant stone聴いてたら急に調べたくなった。

世界一良い曲は何かアンケート

 つうわけで、アンケートを取ることにしました。皆さんがそれぞれ思ってる、「自分にとっての世界一いい曲」を教えてください。
  といっても当然、何もこれで一位になった曲が世界一であるだとか主張するわけではありません。 「あの人はあの曲が好きなのかー」といったことから、分布図や傾向のようなものまで、僕が色々知りたいゆえ、の企画です。
  結果は何種類かの形にまとめて公表します。僕が知りたいだけですけど、読む人も楽しめるつくりにしようと考えてます。グラフと数字だして終わり、なんてことはしないよー。
 人生に指針を与えてくれた曲でも、救われた曲でも、恋人との思い出の曲でも、バキバキに踊れる曲でも、理由は何でもいいです。 「これ最高っしょー」ってのを教えてください。どんな曲が出てくるかなあ、楽しみです。よろしくお願いします。

特設ページ


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2002.10.10  シコルスキーはどうやら巨大化しないっぽい

今後の予定

・心霊スポットツアー(今週末〜来週)
・吉祥寺コスプレ行進曲(13日)

心霊スポットツアー
 原宿さんの熱烈な要望により、関東地区の心霊スポットを回ることになりました。
  本日10日(木)から原宿さんは友人のクソ引き籠もりの家で、心霊ツアー実行に先駆け3日間に渡り強化合宿を行います。合宿は、スマブラや桃鉄といったパーティーゲームを中心に、例のゲームを86時間やり続け大往生を遂げた中国の偉人学生に習って行われる模様。さらに、その友人の家があるマンションにどうやら霊が出るらしいので、否応無しに実戦へと赴かれることになりそうです。勇猛で鳴る実戦主義の原宿さんらしい、疾風のような行動ですね。
  ちなみに心霊スポットツアーの開催ですが、今週末か、来週末になりそうです。あまり大人数で行くのもなんですので、遂行人数は、原宿代表、竹田、鉱山における文鳥役1人、電波少年における松村役1人、運転手1人、霊能力者1人の5〜6人程度を考えております。原宿代表も募集しておりましたが、霊能力者もしくは霊感が強い人が不足しているため、募集致します。なんか明らかに呪われそうですが、ふるってご応募ください。



吉祥寺コスプレ行進曲
 13日(日)に「吉祥寺の街をコスプレして練り歩く」というとんでもない近未来的イベントが開催されるので、ゴールデンドーンこと死神ナンバーズを引き連れ取材してきます。
  それにしてもこのイベント、「コスプレイヤー達とカメコの群が吉祥寺の街を全体行進」というだけで既にお腹一杯なのですが、同時に開催されるキャラコンテストがそれに輪をかけスペシャルなことになっています。イベント自体は普通のコスプレコンテストなのですが、司会を勤めるのはなんとあの王様。そして、審査員が竹熊健太郎、相原コージのサルまんコンビと神谷明が勤めるという理解不能な組み合わせとなっており、更にUSAから特別審査員としてレイチェル・リリスなる謎の外人声優も来日し、場の混迷に拍車をかけています。
  当日は、「サルまんコンビにコスプレの優劣を決められる」「神谷明声でコスプレの優劣を決められる」「王様オンステージ」等の考えただけで目眩がしそうなイベントが目白押しです。また、街中をキャラクター衣装で堂々と闊歩できるということで、キラ星の如く存在するコスプレイヤー各位の中でも、特に自分を見せたい気持ちが強い方々が集まると思われます。どう考えても素晴らしい1日になりそうで、今から楽しみで仕方ありません。

 

 


2002.10.9 反省文(内省的でつまらないので読み飛ばし推奨)

 さて、原宿に取材に行って来たわけである。

  しかし、まだ取材結果を公表できる段階には至っていません。なぜなら、今回の取材は僕の覚悟の無さを露呈する結果だけに終わり、何かしらの成果を出すことが出来なかったからです。
  何故成果を出せなかったかというと、それは「写真が上手く撮れなかった」や「女の子に声をかけられなかった」という技術的、勇気的なレベルのものではなく、僕に、技術論以前の問題として、取材相手への誠意や礼が欠けていたからです。僕は、取材をする資格を持ち合わせていなかったのです。今回の取材は、それが露呈され、明るみに出る結果となりました。
  原因は明らかです。特殊地域地図の地域解説文を読んでみてください。山谷や高島平の解説文からは、僕の「行くぞオラー!」という本気さと、取材地域と対象に対する覚悟が伝わってくると思います。伝わってくるはずです。しかし、原宿と代官山からはどうでしょう。そう、無いのです。まるで伝わってきません。あるのは、胸糞が悪くなる、「斜め視点からの観察」のようなものばかりです。
  誤解して頂きたくないのですが、当サイトは何も特定の地域を斜め視点から見たり、小馬鹿にしたりするつもりは毛頭ありません。従って、解説文から漂ってくるそれは、あくまで僕の文章能力の未熟さから来るものです。当サイトは、あくまでも、「異彩を放つ地域」を取材対象としているのであって、個性を演出することなく、何をした訳でもなくいつの間にか完全に独自の世界を構築するに到った地域を取り扱っていくことが目的なのです。妥協はせず、その地域が発露する宇宙に真っ正面から取り組む。それが当サイトのテーマなのです。斜め視点などを持っている暇は、ありません。
  …ですが、事実として、原宿と代官山の解説文からは、それを感じとることが出来てしまいました。斜め視点などは無いのですが、僕が原宿と代官山に抱いていた、その地を軽く見る気持ちのようなものが、いつの間にか文章に出てしまっていました。「まあ、チョロイんじゃねえの?」と思っていたんです。全く未熟でした。
  具体的な甘かった部分として、「取材時に撮影対象に明らかにする身分」「取材対象に説明するコンセプトとツール」などの、全く基本的なことを用意していませんでした。ここが、まるで整っていませんでした。これは、相手を軽く見る気持ちから出た害悪であり、事を始める前に払拭しきらなければいけないものです。自分が何者であるかも明らかに出来ないのに、相手を、その場所を、理解できるはずもありません。猛省。もっと考え抜かなくてはならない。ここをしっかりと固め、態勢を整え、姿勢を正し、次の取材へと赴く所存です。関係者の方々、申し訳ありませんでした。

 

 


2002.10.6 パチンコ編はいい加減にしろ

スーパーリザーバーに心強い無職が二名電撃参加!!

 

 


2002.10.5 世界一面白いジョーク決定す

・全ての『言葉』に魅せられた人間に挑戦するコンテンツ、Poem Of Distiny を復活。なんか活気に溢れてるが、誰が書いてるのかマジわからないのである。
・今日は山谷か原宿に取材に行ってきます。

 


フォームレス

ifさん
SWEET LEMON MECHANISMと頭文字が一緒なのは、なにか裏に壮大な意味があるのでしょうか?

 ifさんよりのフォームを読み、初めてこの符合に気付いた僕である。「なんか既視感あるなー」とは思っていたのだが、記憶容量が総合して16バイト(全角文字8字まで)の僕であるから、既視感が合致へと昇華するには到らなかった。いや、符合というより、このサイト名酷似問題の場合は当サイトが完全に後発であるため、パクリと言われても仕方ない立場にあると言えよう。従って、この問題に関しては先輩であり、完全に優位な立場である上月さんが知的所有権の侵害だなんだと川俣郡司のようなノリと服装で襲ってきた場合、許しを請うために僕は、ナニワ金融道的に上月さんの足の裏さえも舐める所存である。つまり僕の言いたいことは、「偶然です勘弁してくださいすいません」ということなのである。

 



2002.10.4 シコルスキー巨大化す

 特殊地域地図は、当サイトにおける主力コンテンツの一つであり、僕の人生においての一大事業である。最終目標は、柳田國男先生並みの緻密なフィールドワークを行い、それに基づき成果を正確に精緻にまとめ、後生に残る資料として発表し、特殊地域研究を平成の都市民俗学として確立し、広く知らしめることだ。いささか無謀な試みであり、どう考えても頓挫の可能性を多く孕んでいるが、一心不乱、完成へ向け邁進する所存である。
  また、実在の土地を研究題材としているため、無理解から来る心ない地下組織からの妨害や、無知ゆえの現地人よりの攻撃といったマクロな障壁から、僕のやる気の喪失や仕事が忙しい、風邪を引いた等のミクロな問題まで、活動の妨げになる事柄が相当数存在していることは想像に難くない。それら妨害工作との闘いも、当サイトの重要な活動の一環である。厳しい闘いが続くことは確実であるが、僕は端くれとはいえ学問の徒として、屈せず、曲げず、矜持を忘れず、世界を刻み続けよう。
  さて、偉大なるグレイトフルな第一回は、取材予定地域欄の一番上でも紹介している、日雇い労働者の結集するインダストリアルな街、『山谷』である。
  既に第一回取材は済ませているのだが、彼の地の圧倒的な存在感に圧倒された我々取材陣は、もう一度、腰を入れて山谷を調査する方針を取ることにした。正式なレポートの提出はもうしばらく待ってもらいたい。それまでは、おざなりを地で行った第一回取材時に掴んだ断片的な情報を、興味本位で公開していく。

 

第一回取材陣の紹介。
『山谷初探訪』

企画・撮影
竹田

同行
残飯氏(性風俗郷土史家)
浣腸氏(ライフ・スタイリスト)

 



2002.10.3 宣言文

『死神留置場 SWEET LIFE MAGAZINE』は、留置場に代表される、人間の生存に適さない環境下において、身体の安全と精神の安定を獲得するための、尊厳の剥奪を拒絶するための、人間らしく生きるための情報と知識を取り扱う一方で、甘くゴージャスに、はたまた豪奢に日々を快適に過ごすための術とテクを紹介するサイトである。

『死神留置場 SWEET LIFE MAGAZINE』がウェブサイトの形態を取っているにも関わらず『MAGAZINE』を名乗っているのは、「留置場に代表される、アルファ波と1/fゆらぎに支配された心地よい環境下で、寝ころんでパラパラと雑誌のページをめくるときのような、リラックスした気分で当サイトを読んでほしい」という管理人の願いからである。

『死神留置場 SWEET LIFE MAGAZINE』は、『死神』『留置場』『リューチ/RYUCHI』『SRSLM』『スウィーライ』等の略称で呼ぶことが可能である。管理人側からの呼称の指定、強制は特に行わないが、管理人は『留置場』又は『死神』又は『死神留置場』又は『RYUCHI』又は『リューチ』と表記していく。

『死神留置場 SWEET LIFE MAGAZINE』では、目的達成と理想実現のために、多岐に渡りあらゆる活動を行っていく。その際に、一見すると目的とは何ら関係の無い行動が取られ、理想とはかけ離れた言説が提唱され、時には目的達成の筋道に逆行する決議が採択される場合があるが、『留置場』の根幹行動理念は”拡大解釈”であるため、それを用いることにより、『留置場』上での全ての行動は説明することが可能となる。また、拡大解釈では説明不可能なケースが発生した場合は、”代償行為”が持ち出され、説明がなされる。

『死神留置場 SWEET LIFE MAGAZINE』では、管理人である竹田の決定する方針が何より優先される。管理人の特性は”前言撤回”であるため、道理として、『留置場』にもそれが適用される。従って、『留置場』で取られた行動、唱えられた言説、表記されたデータ等、『留置場』上で扱われる全ての情報は、竹田の特性に沿い、全て訂正され、覆され、無かったことにされる場合がある。