プラグインとは

 吉里吉里に接続して、吉里吉里の機能を拡張するために使われます。
 現段階で、吉里吉里で使用可能なプラグインの種類には3つあり、
 となっています。

 プラグインを使用する場合は Plugins.link メソッドを使用して吉里吉里本体に接続する必要があります。

プラグインの検索

 Plugins.link メソッドでは、指定されたプラグインを以下の順序で探します。
  1. 吉里吉里本体と同じフォルダ
  2. 吉里吉里本体以下と同じフォルダにある plugin フォルダ内
  3. 自動検索パス

 自動検索パスが、アーカイブ内などローカルファイルとしてアクセスできない場所にあると、吉里吉里はプラグインを吉里吉里本体と同じフォルダに展開しようとします。これが問題を起こすことがあるため、プラグインは「吉里吉里本体と同じフォルダ」か「吉里吉里本体以下と同じフォルダにある plugin フォルダ内」に置くことを強く推奨します
 また、吉里吉里の設定ツール ( Releaser や krkrconf.exe、-userconf オプション、エンジン設定.exe ) は、プラグインごとの埋め込みオプションの情報を収集するためにプラグインを探しますが、以下の順序で探します。
  1. 吉里吉里本体と同じフォルダ
  2. 吉里吉里本体以下と同じフォルダにある plugin フォルダ内

 吉里吉里の設定ツールは自動検索パスまでは検索しないため、設定項目を含むプラグインは「吉里吉里本体と同じフォルダ」か「吉里吉里本体以下と同じフォルダにある plugin フォルダ内」に置かなければなりません。

プラグインの自動読み込み

 吉里吉里はプラグインを自動的に検索して起動時に読み込む機能があります。自動的にプラグインを読み込ませたい場合は、プラグインの拡張子を dll から tpm に変更する必要があります。
 吉里吉里は起動時 (startup.tjsを実行する直前) に、以下のフォルダから拡張子 tpm のファイルを探し、プラグインとして自動的に読み込みます。

 吉里吉里は探したプラグインを名前で昇順に並び替え、その順序でプラグインを読み込みます。たとえば、aaa.tpm は aab.tpm よりも先に読み込まれます。これはプラグインのおいてあるフォルダには影響せず、プラグインの名前にのみ影響されます (吉里吉里本体と同じフォルダに z.tpm があっても、plugin フォルダ内に a.tpm があれば a.tpm が先に読み込まれます )。プラグインの読み込み順序を規定したい場合は、プラグインのファイル名を変える必要があります。

プラグインの作成について

 吉里吉里のソース中に、吉里吉里付属のプラグインのソースがありますので参考にしてみてください。
 現段階では、「その他の吉里吉里専用のプラグイン」の仕様は固まっていません。将来仕様が変更されても、ソースレベルでの互換性は保たれるとおもうので、バイナリレベルでの互換性が失われた場合でも、吉里吉里本体に合わせて再構築すれば使えるようになるとは思います。

Susie Plug-in について

 Takechin 氏作の画像ビューア「Susie32」用のプラグインを利用することができます。
 00IN 形式 (画像用プラグイン) と 00AM 形式 (アーカイブ用プラグイン) を使うことができますが、以下の制限、あるいは吉里吉里独自の仕様があります。


 また、Susie plug-in の規格に完全に対応していないプラグインの中には、吉里吉里と相性の悪いプラグインも存在します。

吉里吉里付属のプラグインについて

 吉里吉里に標準で添付されているプラグインの説明です。

wuvorbis.dll
 OggVorbis を吉里吉里で再生可能にするためのプラグインです。
wumsadp.dll
 Microsoft ADPCM 形式の .wav ファイルを吉里吉里で再生可能にするためのプラグインです。
wutcwf.dll
 TCWF 形式のファイルを吉里吉里で再生可能にするためのプラグインです。
extrans.dll
 吉里吉里本体のトランジションの種類を拡張するためのプラグインで、吉里吉里本体に接続するといくつかのトランジションが使用可能になります。
 このプラグインの使い方については トランジションについて を参照してください。
dirlist.dll
 指定されたディレクトリ内にあるファイルのリストを得るためのプラグインです。
 このプラグインを接続すると getDirList という関数が使用可能になります。
getDirList(ディレクトリ)
 の形式で指定すると、そのディレクトリ内にあるすべてのファイルのリストを 配列で返してきます。このリストにはディレクトリも含まれ、ディレクトリの場合は 要素の文字列の最後に '/' がついています。
 また、このリストには通常、 './' と '../' の2つの要素が含まれます。
 この関数は指定されたディレクトリ直下のファイルのリストを得るだけで、再帰的に それよりも下層のディレクトリのファイルを得ることはありません。
fftgraph.dll
 WaveSoundBuffer と同期して、簡易的なスペクトラムアナライザー(スペアナ)を表示させるための プラグインです。
 このプラグインを接続すると drawFFTGraph という関数が使用可能になります。
 使い方は吉里吉里ソースに含まれる fftgraph のソースおよび KAG 用のスペアナプラグインを 参照してください。